~導入して終わりじゃない!「ちゃんと使ってもらえる仕組み」作り~
はじめに:「入れただけ」で満足していませんか?
Larkはチャット・会議・ドキュメント・タスクなど、オールインワンで使える優れた業務ツールです。
しかし――
- 最初は使っていたのに、だんだん使わなくなった
- 結局、他のツールに戻ってしまった
- 一部の部署しか使っていない
…という“定着しない問題”に直面している企業も多いのが現実です。
そこで今回は、Larkを導入したあとに「どうすれば社内に自然に根づかせられるのか?」をテーマに、5つの実践的なコツをご紹介します。
コツ①:まずは「一機能だけ」に絞って使い始める
失敗しがちな例:
「全部の機能が便利そう!」→いきなりチャット・会議・Docs・カレンダー・タスクをフル活用しようとして、結局どれも中途半端に。
成功する企業は:
👉 **最初は“チャットだけ”**など、1つの機能からスタートします。
おすすめの順番(段階導入の例)
ステップ | 機能 | やること例 |
---|---|---|
1 | チャット | 社内連絡はLarkチャットに統一(メールを禁止) |
2 | カレンダー | 会議の予定はLarkで通知。リマインドも統一 |
3 | 会議 | チャット内から1クリックで会議開始を試してみる |
4 | Docs | 議事録や手順書をLark Docsで書く |
5 | タスク | チャットやDocsから直接タスクを作成して共有 |
👉 一度に全部切り替えないのがポイント。「慣れ」てから次に進むことが定着の鍵です。
コツ②:「他のツールを使わせない」ルールを明確に
人は慣れたものに戻りたがります。だからこそ、
- Slackも併用OK
- GoogleカレンダーもOK
- Docsは自由に選んでいい
――このように「なんでもあり」にすると、誰も新しいツールを使いません。
どうすればいい?
✅ 社内で「Larkで統一する」というルールをしっかりアナウンス
✅ マニュアルや手順書もLark Docsに統一して公開
✅ 社内通知はLarkチャットで行い、他での連絡は禁止(または制限)
👉 “これを使えばいい”という明確な指針があると、迷わずに使い始められます。
コツ③:初期段階では“使わせる仕掛け”を作る
ツールは「便利だから自然に使われる」わけではありません。
最初は**“使う動機”を作る仕掛け**が重要です。
例:こんな仕掛けが有効
シーン | Larkを使わせる方法例 |
---|---|
朝礼・定例 | 会議リンクはLarkカレンダー経由でしか送らない |
日報提出 | Lark Docsでしか入力できないようにする |
社内アナウンス | Larkのピン留めチャットでのみ通知(メールでは流さない) |
業務引き継ぎ | Lark Docsにしか手順書がない |
👉 「Larkを見ないと仕事が進まない」仕組みにすれば、定着は一気に加速します。
コツ④:「使い方の教育」をやさしく・短く・実務ベースで
新しいツールに対する最も大きな壁は、**「なんだか難しそう」**という心理的ハードルです。
よくあるNG教育例
- PDF50ページの操作マニュアルを配る
- 機能説明だけの座学講義
- 全員一律の説明会(部署の業務と関係ない)
効果的な教育方法は?
✅ 実際の仕事フローに合わせた“使い方動画”を用意(1~2分で十分)
✅ 初回は「チャット」と「Docs」の使い方だけに絞る
✅ 管理部門・営業部門など職種別に内容をカスタマイズ
✅ 社内FAQをLark Docsで用意し、いつでも見られるように
👉 完璧を目指すより「まず使ってもらう」ことが大切です。
コツ⑤:定着の鍵は「便利体験」×「社内の旗振り役」
社内の誰かが「これ、めっちゃ便利!」と実感しない限り、ツールは定着しません。
まずは“旗振り役”を決める
- 各部署に「Larkアンバサダー」的な人を1人配置
- 毎週1回、Larkの便利活用法をSlackで紹介(例:Docsの使い方、会議録画の共有法など)
- 現場からのフィードバックを集めて改善
「便利体験」を伝える具体例
- 会議録画をそのままDriveで共有→議事録要らず!
- チャットからタスクを1クリックで作成→ToDo漏れゼロに
- 外出先でもスマホから資料検索→探す時間が1/5に!
👉 「便利だった!」という体験が口コミで広がれば、自然に使う人が増えていきます。
まとめ:Lark定着の鍵は「小さく始めて、習慣化すること」
ステップ | 内容 |
---|---|
① 小さく始める | まずはチャット・カレンダーなど1機能だけ導入 |
② 他ツールを制限 | 「Larkに集約」のルールを明確に |
③ 使う仕掛けを作る | 会議や連絡はLarkしか見られないようにする |
④ 教育は実務ベース | シンプルで実践的な使い方だけ伝える |
⑤ 現場から推進する | 便利体験を広め、使う理由を“内発的”に作る |
コメント